さて、9月も半分以上が過ぎて、私が読んでる本も佳境に入ってきました。
↓前回はこちら。
巨大な魚の腹で暮らすジュゼッペ。
そこで初めて生あるものと出会ったけれど、相手はジュゼッペの髭を住処にできるほどの小さなカニ。
ジュゼッペとは寿命が違います。
しかも魚の腹の中ですもんね。
小さなカニには過酷な環境。
お別れとなってしまいます。
そんなジュゼッペを次に慰めてくれたのは、彼が住処にしている難破船の船長の家族らしい写真。
奥様と娘さんの写真を見つけて、あれこれと人物像を想像するジュゼッペ。
ところがですよ。
船長の家族はこの二人だけかと思ったら、後日少年の写真を見つけるわけです。
それがちょっと分かりにくい場所にあって、きっとこの息子は父親に反感して家を飛び出したんだろうなんて想像するジュゼッペ。
だからこの写真はみつかりにくい場所に隠されていたと。
いやー、ジュゼッペの父親像がね。
なんだか暗い影を落としてる。
それとも息子像?
彼から語られる息子ってのは、どうにも父親に愛されない。
それだけジュゼッペが父親の愛に飢えてたのかなぁ・・・
ちと切ないね。